第12章 大人の罰、子供の罰

多胡は改めて厳しい口調に変えて、由香里に話し始めた。

「本来ならば、君の様な不届き者は即刻警察に引き渡して、厳罰に処してもらう所だ。」

「だが、そうすると学園の顔に泥を塗る事になる。」
「私としても、それだけは避けなければならない。」

「しかし、万引きをするような教師が名門四葉学園に、まして自分の娘がいる学校に居て欲しくない。」

「だから、四葉学園から追放するのが妥当と思う・・」
「が・・大恩人の娘さんに引導を渡す事は私には出来ない。」
「そこで・・その点の判断は阿部先生に委ねようと思う。」

「ただし、それはあくまで君が教師を続けたいと希望した場合だ。」
「君は今後どうするつもりだ。」

急に光明が見えてきた展開に、自然と由香里の声に生気が蘇える。

「はい、今日の事で自分の甘ったれた考えをよく反省できました。」
「これを糧にすれば、今までよりも良い教師になれそうな気がします。」
「本当に厚かましいと思いますが、四葉で教師を続けさせて戴けるならば、精一杯努力して頑張ります。」
「どうか教師を続けさせて下さい。お願いします。」
と言って再び床に伏し、多胡に懇願した。

「まあ、頭をあげなさい・・・」
「君はそう言うけど、自分が犯した罪の償いもせずに本当に教師が務まるのかい?」

「例えば、生徒が万引きしたら君はどうする?」
「きちんと叱ることができるのか?」

「あるいは、君もいずれは人の子の親となった時、自分の子供が万引きしたらどうする?」
「心底、自分の子供を叱る事が出来ると思うかい?」
と多胡は由香里に語りかけた。

由香里は言葉に詰まったが、「償いは・・します・・・子供達には、心を鬼にして一生懸命叱ります。」と答えるのが精一杯であった。

多胡は、「ほう。どう償うつもりかね。」とおもしろがる風に由香里に尋ねた。

由香里は、「それは・・・」と言ったきり、今度は完全に言葉を失う。

多胡は一瞬緩めた表情を再び厳しくすると
「君は立派な成人だから、本来ならば窃盗罪として10年以下の懲役又は50万円以下の罰金、何れかの刑事罰を受けなければならない。」

「また、教職者にあるまじき行為をしたのだから、社会人として責任をとり職を辞するという社会的制裁を受けるのが通常だ。」

「私は自分の信条に反して、これら大人としての罰を君に受けさせない。」

「だが、それは君の為ではない。」
「お世話になった君のお父さんや学園の名誉を守る為にやるんだ。」
と多胡は語気鋭く発した。

由香里は身も心も竦(すく)め、項垂れながら聞いていた。

一方でこのまま多胡の叱責に耐え、反省の素振りを見せれば無罪放免してもらえるのではないかという期待を内心寄せてもいた。

多胡は、そんな由香里の心情を見透かしたかのような目で宣告を下す。

「しかし、私は君が何の償いもせず、このまま教師に戻る事は許さない。」
「君に大人としての罰を与える事が出来ない以上、子供としの罰を受けてもらう。」

「えっ!?」と由香里はピクンと反応し、目を見開いた。
(子供としての罰?・・・)

「これが、私が妥協できる最低限度の条件だ。」
「嫌なら即刻、四葉学園を去ってもらう。」
と多胡は断固とした口調で由香里に迫る。

「あの・・どのような罰をお受けすれば・・・」
と由香里は多胡におずおずと尋ねた。

多胡は少し前屈みになり、由香里の目を覗き込むと
「うん?さっきの子のお仕置きを見ていなかったのか?」
「おいたをした子供のお仕置きは、お尻ぺんぺんと相場は決まっている。」
「大人としての自覚が足りない君には、むしろ相応しい罰だろう?」
とくだけた口調ながらも恫喝するような目で言った。

(え~!?ウソー)と由香里は心の中で絶叫する。
中嶋真智子のお仕置きされていた光景を思い出して、火の様な羞恥がお尻を這う感覚に襲われた。

(さっきの中嶋さんの様に私がお尻ぺんぺんされる!?・・・ありえない・・・私は大人よ・・・24歳の乙女よ・・・一応教師よ・・・それは・・・恥ずかしすぎる・・・)
と由香里は心の中で抗議したが、顔が火照り、口の中がカラカラになって上手く言葉に出せない。

ただ、「でも・・そんな・・・」と抗議の色を滲ませたのが精一杯であった。

「君が本当に反省し、今後立派な教師になるという覚悟があるなら、何の躊躇もない筈だ。」
「そのように不服な顔をするのであれば・・・」
と多胡が憤怒の表情をたぎらせ、(嫌なら警察送りだ)という最後通牒を発しようとする気配を出す。

由香里は慌てた。
多胡の言葉が最後まで終わらない内に、
「いえ、本当に反省しています。」
「あの・・罰は・・子供としての罰を受けます・・」
「いえ、受けさせて下さい。」と言ってしまった。

多胡は頷くと、「よし、君のお父上に成り代わり、我が子と思ってお仕置きするから覚悟しなさい。」と宣言し、「さあ、立ちなさい」と由香里に命じた。

由香里は、「は、はい」と答え、立ち上がろうとしたが、正座していた脚が痺れて立てない。

「あっ・・・あ・脚が・・・」
と言ったきり、四つん這いの姿勢のまま動けなくなる。

多胡は、「何だ、痺れたのか?」と言いいながら由香里の傍に寄る。
そして、「しょうがないなあ。」と言って由香里の体を持ち上げると左腕で小脇に抱え直した。

次いで丸椅子の上に左足を乗せて膝を立てると、その上に由香里を腹這いにさせてお尻を突き出す姿勢をとらせる。

由香里は脚の痺れもあって全く抵抗できずに、「あっ、何を・・」と弱々しく叫ぶしかできなかった。

頭はお尻の位置より下に下がって髪が顔に被さり、手足は床を離れて行き場に迷い、お尻だけが高々と宙に突き出している。

伸縮性のあるワンピースはお尻の形をくっきりと際だたせ、下着の線も浮き出ているであろうと思うと恥ずかしい。

だが由香里にとって何よりも恥ずかしいのは、これでは幼子がされるお尻ぺんぺんのポーズと同じという事である。
24歳の大人の女性である自分が、幼児扱いされるという受け入れ難い羞恥に苦悶していた。

しかし、それは羞恥の序章に過ぎなかった。

多胡は前触れもなく、スカートの上から由香里のお尻を叩き始めた。
パン、パンと一打毎に力強い。

お尻にピッタリと張り付いたワンピースは、あまり緩衝の役には立たず、直に叩かれているかの様に痛かった。

由香里は一打毎に「あっ」「あっ」と言って身悶える。

苦痛と恥ずかしさに悶える一方で内心、(やっぱり大人の女だから服の上から叩かれるだけみたい・・)との安堵の心もあった。

しかし多胡は10打程叩き終えると、
「今のは、家事手伝いと嘘を書いたお仕置きだ。」
「次にお袋の店で万引きをしたお仕置きをする。」
と宣告すると、由香里の甘い予想を裏切り、ワンピースの裾を背中が見える程に捲り上げてしまった。

今日はワンピースの色に合わせ、縁が花柄のレースになっている白い下着を履いている。
由香里が慌てて、「ああ、それは、やめ・・」と言い終わる前に、多胡の一打目がバシーンと来た。

「あっ、いたっ」と叫ぶ由香里。

多胡は薄い布1枚しか覆われていない由香里のお尻をリズミカルに連打して、形のいい膨らみをバシーンと鳴らす。

由香里は先程より一層強い痛みに襲われ、「あっ・・い・いたっ・・いたい・・あっ・・やめ・・やめて・・」と叫ぶ。

20回程叩かれてようやく多胡の動きが止まり、由香里は喘ぎながらも、(お・・終わった・・かしら?・・)と淡い期待を寄せる。

しかし多胡は、「次は、うちの店で万引きしたお仕置きだ。」と無慈悲に宣告すると、由香里の下着に指を滑り込ませ、膝の上の辺りまで一気に下ろし由香里のお尻をぺろんと剥き出しにしてしまった。

裏返しになって太腿に張り付いている下着の上で、形の良い尻がすでに真っ赤に染まっている。
由香里は、「あ~、何をするんですか・・」と思わず抗議の声を上げた。

直に触れる空気がスースーとし、お尻をひどく無防備に曝している感覚を否応なく現実だと認識させられる。
まるで、大人の鎧を剥ぎ取られて幼女に戻された気分であった。

(ありえない・・中学生の中嶋さんでさえ下着までは脱がされなかったのに・・・、大人の私がお尻丸出しなんて・・・)
と由香里はせめてもの抵抗に必死に股を閉じ、右手を伸ばして少しでもお尻を隠そうとした。

「まだ、甘ったれているのか。」
「教師が万引きした罪は重い。」
「反省していたら素直にお仕置きが受けられる筈だ。」
と言って多胡は由香里の手をはね除け、ビシャーンと一段と高い音で尻を鳴らした。

由香里の柔らかい双球が揺れ、大きな紅葉が刻印される。

「ういっ・・たあ~い・・・」
と由香里は、悲鳴を上げた。

堪えがたい痛みが衝撃となって目に達し、涙となる。

「まったく、・・いい年をして・・」
「教師のくせに、・・エロ本をパクるは」
「おまけに2度も万引きして・・」
「恥をしれ・・反省しろ・・」
「お父さんが知ったら・・どんなに悲しか・・」
「わかってるのか・・このバカ娘・・」
と一打毎に叱りながら、多胡は由香里の尻を大きな手で容赦なく何度も打ち据えた。

ビシャーン・ビシャーンと叩かれる度に由香里の尻は揺れ、真っ赤に染まっていく。
由香里はお尻がちぎれる様な感覚の中で、ふと万引きした本に載っていた写真を思い出していた。

今、自分は写真の女性と同じ目に遭っている。
(あんな本を盗んだ天罰?・・)

由香里は少しでも早く地獄の打擲を止めて欲しくて、「ご・ごめんらさい・・ごえんらさい・・・ゆ・ゆるして・・くらさい・・」と涙と鼻水に顔をまみれながら、必死に哀願した。

しかし、多胡は由香里の哀願を無視し、打擲を続ける。

その時、由香里の耳に「・・れいします・・」と言う女の声と共に、誰かが入ってきた気配がした。

(!?・・佐藤さんだ・・・)と由香里は慌てた。
どうやら、佐藤が中嶋真智子を帰宅させ戻ってきたらしい。

由香里は恥ずかしさで思わず手で顔を覆ってしまう。

佐藤もさぞや驚いているであろう。

無理もない。
24歳にもなった大人の女性がお尻を剥き出しにされ、幼児のようにお尻をぶたれているのである。

そんな姿を赤の他人の前に曝している由香里の羞恥と屈辱はいかばかりか、計り知れなかった。

それに、佐藤はまだ知らなかったが由香里は教師である。

最も大人の威厳と人格を備えていなければならない立場にある人間が、あろうことか万引きという恥ずべき犯罪を犯し、挙げ句にお尻ペンペンという大人の人格を否定された罰を受けさせられているのだ。

佐藤が自分の正体を知った時の事を思い、由香里は消えてなくなりたいと強く願わずにはいられなかった。

だが多胡は、由香里の羞恥心に配慮する気持ちはないらしく、佐藤が入って来た事に全く頓着していない。

ただ幸か不幸か、絶え間なく襲う痛みは、由香里から恥ずかしいという気持ちさえも奪っていく。
痛みに耐えかねて、恥も外聞もなくお尻を左右に振り、少しでも多胡の手から逃れようとしていた。

脚の痺れはどこかに吹っ飛んでバタバタと藻掻き、必死に閉じていた股も慎みを忘れて体の奥を曝している。

およそ50回は叩かれた頃であろうか、由香里の尻に繰り返して振り下ろされていた多胡の手が突如止まった。

由香里は、「ふ・ふぁ・う・ふふ・ふぁ・・」と浅い呼吸を繰り返し、涙と鼻水を拭う事も出来ずにぐったりとしている。

朦朧とする意識の中で、(やっと灼熱の折檻から解放されたのか?)と由香里は儚い期待を寄せたが、すぐに裏切られた。

「じゃあ、あと10回叩いたら、お仕置きを終わりにしてやる。」
「ただし、最後の10回は懺悔の時間だ。」
「1回叩かれる毎に数を数え、併せて、”万引きをしてごめんなさい”と言いなさい。」

「そうやって、よく反省すること。」
「わかったな。」
と多胡は尚も冷徹に厳しい躾を宣言した。

言い終わるとすかさず、「はい、ひとつ」と言いいながら、ビシャーンと容赦ない一撃を再び由香里のお尻に打ち下ろした。

由香里は、「ひー」とかすれた悲鳴の様な声をあげた。

「しっかりと数えて、”万引きしてごめんなさい”と言うんだ。」
「それが反省した証だ。」
「きちんと言わなければ、いつまで経っても終わらないぞ。」
と多胡は由香里を叱りつけ、「はい、ひとつ」と繰り返す。

由香里は痛みに耐えながら、「ひとっ・・万引きをしてごめんなさい・・」と必死に言った。

(うう、惨め・・)という気持ちが込み上げてくる。
これでは、幼児の反省のさせられ方と同じだ。
佐藤にも聞かれているかと思うと余計に辛かった。

「よし、ふたあつ」と多胡は一段と声を張り上げ、由香里の尻を叩いた。

「あっ・・ふ・ふたっ・・・万引きをして・・ごめんなさい・・」と由香里は呻くように言葉を吐き出した。

「みいっつ。」と相変わらず容赦なく手を振り下ろす多胡。

由香里は、「あ~」と耐えきれずに悲鳴を漏らす。

それでも早くお仕置きを終わらせたい一心で、「み・み・・つ・・・ま・まんりき・・ごえんらさい・・」と必死に言葉を発した。

その後も多胡は無慈悲に由香里の尻を折檻し続けた。

由香里は途中で幾度と無く言い直しさせられ、一打カウントするのに、2・3打費やすような有様になる。

いつ終わるともしれぬ打擲に、由香里の体は意思とは反し、ついに多胡の膝の上から必死の逃亡を図り始めた。

多胡は逃亡を阻止すべく左腕で小脇に抱え込んでがっちりと押さえ、由香里のお尻をより一層持ち上げる。
由香里の頭は更に下がり、手が床に届いた程だ。

由香里はお尻の穴が天井を向いている様な感覚に、体の奥まで視線で射られた様な羞恥を感じた。

しかし、絶え間なく襲ってくる痛みがすぐにそんな思いを吹き飛ばしてしまう。

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